声優 宮本茉奈さんによるトークセッションを開催しました!

2021.03.25

声優である宮本茉奈さんによるトークセッションを実施しました。
宮本さんは『極上!!めちゃモテ委員長』や『宇宙兄弟』『銀魂シリーズ』など、数多くの作品で活躍されています。

今回のトークセッションに参加してくれた生徒の中には、「声優」というお仕事に強く興味を示している生徒がいたこともあり、生徒たちの生き生きとした表情がとても印象的でした。

トークセッションが始まると、まずは「声優のお仕事とは?」というテーマでお話をしてくださいました。
「アニメのキャラクターに声を当てる」というイメージが強いお仕事ですが、声優という仕事の中にもたくさんの種類があり、「CMのナレーション」「ニュース番組のナレーション」「海外ドラマ・映画の吹き替え」「ゲームアプリのアフレコ」など、多岐に渡っています。

続いては「声優と俳優の違いって何?」というテーマでお話をしていただきました。
違いの1つ目は、「共演者との呼吸の合わせ方」。常に横並びでマイクに向かってお芝居をする声優はお互いの表情や動きが声優は見られず、相手に合わせた演技をする事が俳優に比べ難しいのだそうです。
2つ目は、「表現方法」について。俳優は目の動きなどの細かい動きで演技の奥深さが出るのに比べて、声優は表情を必死に作っても、マイクに乗らなければ一切意味がないと教えてくださり、声優の難しさや奥深さを、生徒たちも改めて感じたようでした。

今回のトークセッションで生徒たちが最も驚いてたことは、宮本さんは「身体や筋肉の作りから役を作る事がある」ということ。年齢や性別によって、筋肉のつき方が違うため、発声の仕方も大きく変わってくるのだそう。それらをよく研究して役を作っていく事で、演技の幅が広がっていくそうです。宮本さんは体の作りに関する知識も豊富で、私たちも驚かされました。

続いては、生徒たちが声優と俳優の違いを実際に体験するため、声優の発生トレーニングでよく使われる『アエイウエオア王物語』の朗読に挑戦して貰いました。登場人物を自分の中で噛み砕き、どのように演じるのかをそれぞれが決めていきます。この『アエイウエオア王物語』は滑舌よく話すことも難しいため、難易度がさらに上がります。

まずは宮本さんがお手本を見せてくださいました。同じセリフを「外画(外国映画)バージョン」と「アニメバージョン」で披露してくださり、そのあまりの迫力に、生徒たちも圧倒されていました。

早速、宮本さんと掛け合う形で、生徒たちが挑戦していきます。それぞれが考えたキャラクターのイメージで『アエイウエオア王物語』を披露してくれました。生徒たちの実践が終わると、宮本さんは一人ひとりに丁寧にアドバイスをくださいました。声をほとんど変えずに、自分らしさを出した生徒には「声を変えなくてはいけないと思われがちだけど、ナチュラルな声にも魅力があるよ」と伝えてくださいました。

宮本さんは最後に、「今を満喫する事がとても大切。芝居は人間性がでるものであり、日常にどれだけ向き合えているのかで芝居の幅が広がる」と、レッスンや練習だけに力を注ぐのではなく、日々の生活の中で楽しい発見をしていく事が、声優を目指す子どもたちに今できる事なのだと、メッセージを送ってくださいました。

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