とにかく楽しむことが一番大切【A芸生 堰沢結衣さんインタビュー】

2021.09.10

A芸生徒の堰沢結衣(せぎざわ ゆい)さんに、現在の芸能活動や仕事と学校の両立について、そしてこれから演技をはじめる人へのメッセージを語っていただきました。

プロフィール:堰沢 結衣(せぎざわ ゆい)

2007年生まれ。2017年度よりNHK Eテレ『天才てれびくんYOU』のてれび戦士レギュラーを3年間務める。現在は中学3年生にしてモデル、映画・ドラマ、CMなど幅広く活動している。

撮影が忙しいからこそ学校と両立できた/『天てれ』出演当時を振り返って

ーーー芸能活動をはじめたきっかけを教えてください。

芸能のお仕事は0歳ではじめました。自分の意志で仕事をしたいと思ったきっかけは小学校2年生でドラマに出演させていただいたとき、周りのたくさんの同年代の子に圧倒されて「私もがんばんなきゃ」という気持ちになったことです。

ーーー芸能界に入ってみて、結衣さんの想像とギャップを感じたことはありますか?

特にないです。もしかしたら芸能のお仕事に怖いイメージを持っている人は多いかもしれないですけど、実際は皆さん優しいです。厳しいことを言う人も、私がより良い演技をするために愛を込めて言ってくださっているので、怖いイメージは持ってほしくないですね。現場もすごく楽しいです。私にとって芸能界は生活の一部になっていて、「衣食住“芸”」みたいな感覚です

ーーーNHK Eテレ『天才てれびくんYOU(以下:天てれ)』には小学5年生〜中学1年生(2017〜2019年度)まで出演していらっしゃいましたが、学校や他の習い事との両立は大変でしたか?

中学1年生のころは、ロケで仕方なく学校を休まなきゃいけないときはありました。一週間毎日撮影があるときは、周りに心配されて「私、疲れているのかな?」と思うこともありました。でも、撮影が楽しくて「明後日は撮影があるから学校もがんばろう」と思えたし、どの仕事も全力で楽しむつもりでがんばらせていただいているので、そんなに大変だと思ったことはないかもしれないです。

ーーー部活動もされていたそうですね。

もう引退しましたが、吹奏楽部でトロンボーンを吹いていました。最初は先輩が優しかったからっていう理由で入りました。(笑)引退前には都内の学校が全部集まるコンクールにも出て、いままで以上にがんばりました。高校では他の部活をやってみたいです。

A芸生徒向けの学習動画に出演している様子

ーーー両立するために工夫していたことはありますか?

もともと計画を立てるのが好きで「今日は何時から何時まで何をやる」と決めるのが自然と習慣になっています。それもあって、テスト前でも両立できたのかなと思います。

目指すのは、様々な役柄を演じ分けられる女優

ーーー演技レッスン自体はいつからはじめたんですか?

3歳から小学3年生までレッスンを受けていました。A芸に入ったのは1年くらい前です。

ーーーなぜ再度レッスンを受けようと思ったんですか?

『天てれ』を卒業したときに、改めて演技を勉強したいと思いました。『天てれ』の演技はコメディ要素も多くあり、年齢を重ねていく中で、もっといろいろな役をやっていきたいと思ったことがきっかけで改めてレッスンを受けようと思いました。

ーーーどうしてそうした女優を目指しているんですか?

昔から清原果耶さんみたいな女優さんになりたいと思っています。清原さんの演技をみていると、自然に感情移入している自分がいて、憧れています。

最近だとドラマ『俺の話は長い』に出演されていたとき、私の思っている清原さんとは違う印象の活発なイメージで「こんなにたくさんの役柄ができるんだ」と特に印象に残っています。私も様々な役柄を演じ分けられる女優さんになりたいと思っています。

“ナチュラルな演技”に近づいた、A芸での学び

ーーーこれまでA芸のレッスンを受けて、結衣さんが成長できたことはありますか?

いっぱいありますね。一番大きいのは、“台本を読む力”です。それまでは、ト書きやセリフを覚えて、そのとおりにやるっていうイメージしかなかったんですが、いま思えば、それでは全然役に入り込めないですよね。特に、俳優・阿部進之介さんの「台本の深読みワークショップ」では、相手との関係性や、その人自身の設定をもっと細かく決めることで感情移入しやすいことを学んで、オーディションのときにもやるようにしています。

ーーー印象に残っている講師の監督からのアドバイスはありますか?

私の課題は「ナチュラルに演技ができない」ということなんですが、最近受けた小林でび監督のレッスンで「滑舌をあえて悪くしてみるといいよ」と言っていただいたんです。もともと滑舌が悪くて悩んでいたからこそ、演技のときは「ハキハキしゃべらないと」と思っていたんですが、それでは自然ではないと気づきましたし、言われて気づくことがたくさんありました。

他には「相手の芝居を受けたほうがいいよ」と言っていただきました。私はオーディションのとき「このセリフはこういう感情で、こういう大きさで言おう」と全部決めちゃうタイプだったんですが、そうしたら相手の波長と全然噛み合っていない演技になってしまうので、とても大事だなと思って心に残っています。

ーーーオンラインのレッスンはどうですか?

いまは受験生ということもあって、スケジュール調整が大変なんです。昨日まで夏期講習で5日間、日帰り合宿があったんですが、レッスンがオフラインだったら塾を優先していたと思います。A芸はオンラインだからこそ、時間の調整もできるし、外出先から参加もできるし、すごくいいなと思います。

演技の面でいうと、相手の表情がわかりやすいですし、たまに役の設定が自分宛のチャットに送られてきて、リアルタイムでやりとりすることもあるので、それでアドリブの力もつきました。

これから演技を始める人へ「とにかく楽しむことが一番大事」

ーーー結衣さん自身は0歳から芸能活動をしていますが、小学生や中学生になってから演技を始める人もたくさんいます。これから芸能界はじめる人がいるとしたら、結衣さんはなんとアドバイスしますか?

私は全然まだまだなのでなんとも言えないですが、私は演技やバラエティ、モデル、どんなことも、とにかく楽しむことを大事にしているんです。それが一番だと思いますね。だめなときもありますけど、そういうときはちゃんと反省点を書いて「次は直すぞ」と思っています。

ーーー自分で反省ノートを作っているんですか?

「ノートを書くように」と父が買ってきてくれて、日記のようにやっています。たまにさぼっちゃうときもあります(笑)。やりきったと思えるオーディションは全然なくて、毎回反省点があるから、それをノートに書いています。

もちろんだめだったときは悔しいですけど、私はできたときの楽しさのほうが大きいんです。そうじゃないと続かないし、自分らしさを出すためにも楽しむのが大事だし、楽しむことのメリットってたくさんあると思うんですよ。周りには優しく支えてくださる方がたくさんいて、絶対に自分一人ではないので、自分はだめだと思わずに一回チャレンジしてみることを大事にしてほしいと思います。

ーーー今後はどのように活躍していきたいですか?

家族やA芸のスタッフさん、支えてくれる方への感謝や礼儀を忘れずにいたいです。演技の面で言うなら、いま課題にあげている「ナチュラルにできない」ということを克服して、反省ノートも、たまにサボっちゃうこともありますが(笑)、習慣化したいです。いまの自分をどんどん超えて、どんな面仕事でも活躍できるようになりたいです。

▼インタビュー動画

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