10月23(土)、第二回目となるA芸発表会を開催しました。レッスン講師も務める映画監督の指導のもと、約2ヶ月間にわたり、生徒は完全リモートでのショートムービーの撮影・制作に挑戦。その合計6作品を映画館の大きなスクリーンで上映し、生徒やその家族はもちろん、ご友人なども招いて皆で観賞しました。
会場はイオンシネマ川口(埼玉県)とイオンシネマ茨木(大阪府)の2箇所。A芸の生徒は全国各地に散らばっているため、自分の行きやすい方を選んでそれぞれ集合しました。
以下では、撮影・制作の様子や発表会当日の模様をお伝えします。
上映作品について
今回制作した作品は、監督が担当クラスや生徒一人一人に向けて一から作成した完全オリジナルです。個性豊かで魅力的な作品が揃い、6作品が上映されました。
傘で飛ぶ(かげやましゅう監督)
魔女オーディションにやって来た個性豊かな魔女たちの物語。
この作品の見所は、生徒たちがご家族の協力のもと撮影した、「飛ぶ練習」のシーン。生徒各々が、自分のキャラクターに合わせた小道具を用意し、一生懸命撮影に臨みました。
「傘で飛ぶ」に出演した生徒は全員が女の子。リボンやカチューシャを衣装に取り入れるなどして、可愛らしく華やかな作品に仕上がりました。
大切なことに気づかせてくれる心温まる作品です。
チャレンジ部(山本浩貴監督)
「私、死にます」という衝撃的な書き込みを見つけ集結した、見ず知らずの子どもたちの物語。
この作品では、ひょんなことからZoom上に集まった子どもたちが自分自身の悩みを共有していきます。この仲間との出会いが、子どもたちをどう成長させていくのか。
ご家族のご協力のもと撮影した、外でのシーンの子どもたちの表情にも注目です!
100万円拾った子どもたち(ササハラハヤト監督)
帰宅途中に100万円を拾い、4人で山分けすることになった子どもたちの物語。
お金の使い道は4名とも全く異なります。豪遊する子どももいれば、家族のために使う子どもも。その中で一人だけ、お金を持つことに罪悪感を覚える子どもがいました。
お金についての考え方が違う子どもたちはやがて対立してしまいますが・・・
生徒たちの繊細な表情をはじめ、ダイナミックな表現力にもご注目!
それいけB芸(イグロヒデアキ監督)
BIG芸能進学校(B芸)の体験入学にやってたひとりの女の子が、個性豊かな生徒たちに出会い、大きな一歩を踏み出す物語。
この作品の見所はなんと言っても個性豊かなキャラクターたち。子どもたちはご家族のご協力のもと、衣装やメイクも本格的に仕上げ、。話し方や身振りなど、それぞれがキャラクターの個性を存分に発揮して撮影に挑みました。
引っ込み思案だった女の子が、個性豊かな仲間たちの温かさや魅力に触れ、成長していく姿が、笑い満載で描かれています。
自由研究(矢﨑隼人監督)
夏休みの自由研究に追われる女の子たちが、ある不思議な体験をする物語。
この作品で生徒たちは一人二役に挑戦しました。オンラインでの撮影だからこそ実現した自分自身との掛け合いは、見ている側をも不思議な世界観に引き込んでくれました。
そしてこの作品の見所は思わず「えっ!?」と声が出てしまうような展開…
生徒たちの演技の変化にも驚かされる作品です。
夏の7空(諸江亮監督)
Zoom上に集まったいとこたちが繰り広げる物語。
子どもたちの「日常」を切り取ったような自然な演技が最大の魅力です。
子どもたちのあまりに自然で生き生きとした演技に、不思議と引き込まれ心が温まります。
生徒たちのありのままの魅力と、諸江監督のこだわりが存分に詰まった作品です。
発表会当日
ついに発表会当日を迎えました。A芸スタッフも埼玉会場と大阪会場に分かれ、生徒たちがやってくるのを心待ちにしていました。
遠方から来てくださる生徒やご家族もいらっしゃり、普段のレッスンでは画面上でしか会う事ができないお友達と楽しそうに交流している姿も見られました。
スクリーンの入り口付近ではスタッフから「みんなのふりかえり」(講師・スタッフからのコメント・半年間の振り返りが詰まったもの)やオリジナルグッズなどのプレゼントが手渡されました。第一回目の発表会もプレゼントがありましたが、さらにスタッフ一同熟考を重ね、今回のプレゼントが完成しました。デザインもA芸スタッフのオリジナル。「かわいい!」と喜んでくれる姿に、スタッフの喜びも最高潮でした。
上映会がスタートすると、作品の上映の前にはA芸代表の伊藤主税プロデューサー、また特別ワークショップのインタラアクトで生徒たちに演技指導してくださった、漫画家・映画監督の花田陵さん、トークセッション講師を務めた女優の清水くるみさんからのスペシャルメッセージが!生徒たちは真剣な眼差しでスクリーンを見ていました。
作品の上映が始まると、生徒たちは大きなスクリーンに写る自分の姿を少し恥ずかしながらも、目を輝かせながら見ていました。
それぞれの生徒の目には演技をする自分や仲間がどのように見えたのでしょう。A芸入学当初の生徒の姿を思い出しながら作品を見ていたスタッフは、生徒の皆さんの凄まじい成長もに感無量でした。
無事に上映会が終了すると、生徒たちは記念撮影をして映画館を後にしていきました。
帰り際の「ありがとうございました!」という元気な挨拶や、弾ける笑顔に我々スタッフも日々支えられています。生徒のみなさん、ご家族のみなさん、本当にありがとうございました。
イオンシネマ川口にて(埼玉県)
イオンシネマ茨木にて(大阪府)
日中の上映会を踏まえて、夜には打ち上げイベントがオンラインで催されました。お菓子やジュースを用意してみんなで乾杯し上映作品を担当してくださった監督方と作品や監督にまつわるクイズなどをして楽しみながら、共に頑張った仲間たちを労いました。
イベントの最後には、前回の発表会に引き続き、生徒自身やご家族、友人などの投票により選出した作品賞の発表を行いました。今回も、単なる多数決ではなく、賞賛・批判含め、どれだけ多様な意見を集めたかどうかで決める「多様決」を採用。映画祭さながらのプログラムで第二回目の発表会は閉幕しました。
生徒・保護者の声
■映画館の大きなスクリーンで観れたことは大変良かった。子どもたちも、達成感が味わえて、自信に繋がると思いました。(小4女性/保護者)
■普段は会うことができないお友達に直接会うことができて嬉しかったです。(小6女性/保護者)
■レッスン3回でのその場で撮影でしたので、なかなか難しかったように思いますが、緊張感があって本人にはいい勉強になったと思います。(小2男性/保護者)
■自分たち以外の作品も見応えがありましたし、自分たちの作品も感動するようなお話でとても素敵でした。スタッフやA芸生になかなか会えないので嬉しかったです。(中1男性/保護者)
監督・関係者の声
■年齢に関係なく、生徒の皆はすでに役者さんだと感じました。またどこかで皆と作品を作りたい。(山本浩貴監督)
■一緒に作品作りをしていく中で、生徒の皆さんの頼もしさを感じました。自分の演技を見て気づいたことを大切に、今後も役者を楽しんでほしいです。(イグロヒデアキ監督)
■上映会という形で6作品まとめて見ることができたので、自分以外の監督の作品を、演出家目線でも楽しむことが出来ました。仲間の演技もしっかり見て、切磋琢磨しながら頑張っていってほしいです。(矢﨑隼人監督)