早速英語の挨拶からスタートです。ユッキーさんの見本に続いて、英語での自己紹介に挑戦します。生徒たちの元気な自己紹介に、ユッキーさんも拍手を送ってくださいました。
ユッキーさんは大学時代、主に舞台で活躍していた女優さんでした。英語劇を中心に活動しており、英語を習得しておくと、日本語で演じる際にも生かせるようなことが多く見えてきたといいます。今回のワークショップでは英語で演じることを通して、演劇の奥深さをユッキーさんから伝えていただきます。今回のワークショップは、「バレンタインデーの学校での出来事」をテーマにした英会話映像をもとに進められました。
生徒たちは事前に映像と音声で”予習”をしています。まずは、映像に出てきた英会話をユッキーさんに続いてゆっくりと発音してみます。短い単語だけではなく、長めの英語にも挑戦した生徒たち。何度も発声を繰り返すうちに、発音が上達し、生徒たちも楽しそうな表情を見せてくれました。
だんだんと英語に慣れてきた生徒たちが続いて挑戦するのは、生徒同士の英語での掛け合いです。先ほど、ユッキーさんに続いてゆっくりと読んだ英会話を、今回は生徒だけで挑戦してみます。
ユッキーさんは「英語を読む」ということだけに集中するのではなく、「どんな気持ちで英語を読んだのか」を大切にするようにと生徒たちに伝えてくださいました。また、同じセリフでも、表情やしぐさ、相手との関係性を意識することで表現の仕方ががらりと変わるということも伝えてくださり、「演じる」ことを意識したレッスンに発展していきました。
生徒同士での英会話が終わると、生徒たちが挑戦したセリフをユッキーさんがお手本として演じてくださいました。表情やしぐさ、話のスピード、発声の抑揚がついたユッキーさんの演技に、生徒たちは思わず拍手を送っていました。
ユッキーさんは最後に、「英語は難しいと思われがちだが、気持ちの乗せ方や表情などは日本語を話すときと変わらない」のだと教えてくださいました。今後、英語で演じる機会が来たとしても、「日本語での自分の気持ちを大切にする」ということを心がけてほしいと、生徒たちに伝えてくださいました。
また、「英語のセリフを覚えるときのコツ」を生徒に聞かれたユッキーさんは、お手本を何度も聞いてマネすることや、自分の声を録音して何度も試行錯誤してみることで、英語でのセリフの上達に繋がるのだと教えてくださり、生徒たちはしっかりとメモをしていました。
英語に触れたことがある生徒もいれば、初めて触れる生徒もいたため、それぞれのペースに丁寧に合わせて進行をしてくださり、どの生徒も英語で演じることの楽しさや魅力を知ることが出来たワークショップでした。
生徒たちは、「難しかったけれど、英語を楽しむことが出来た」「ユッキーさんの英語を聞いて、テンポや読み方で伝わり方が変化することが面白かった」と、ワークショップを通して、英語に楽しく関わることが出来たようでした。