漫画家・映画監督 花田陵さんによるインタラアクトとして「オリジナル台本の“感情”を読み解くワークショップ」を実施しました! 花田さんは 2013年〜2019年に『デビルズライン』を初連載。短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」では、監督としても挑戦されています。
今回のワークショップでは花田さんご自身によるオリジナル台本を使って、A芸代表の生徒が実際に役を演じながら登場人物の「感情」をじっくりと読み解きました。
生徒たちは事前課題として台本を読み、各シーンごとの登場人物の「感情」について考えるワークに取り組みました。ワークショップでは事前に取り組んだ課題をもとに、生徒たちが演技をしたものに花田さんがフィードバックやアドバイスを加え、お芝居を磨き上げていきました。
花田さんは生徒たちそれぞれの演技の特徴や強みを丁寧に伝えながら、「今どういう感情でお芝居しましたか?」と、生徒たち自身に自分の感情に向き合わせながら、登場人物の感情について深めていきました。
演技の合間合間で、「感情が切り替わるキーとなるセリフがある」というお話や、「似たようなセリフでも些細な感情の変化がある」というお話など、脚本から「感情」を読み解く上でのアドバイスに生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
最後のQ&Aタイムでは、メイン参加の生徒たち以外からも演技における質問にとどまらず、物語の作り方など幅広い質問が飛び交いました。
▼参加した生徒の声
・物語の大切なところを見つけて、深く読み込むことが大切だということがわかった。(中2・女性)
・セリフから読み取れること以外の情報がたくさんあることを学んだ。(中2・女性)
・一つのシーンなどでも、強調する、たてるセリフを見つけて活かしたいです。(小5・女性)
・強弱の付け方を学んだ。自分は強弱の付け方が苦手なので今後に活かそうと思いました。(小6・女性)
・みんなの意見などききながら一緒に読み取ることができて自分だけではたどり着けなかった感情などがわかって楽しかった。(中2・女性)
最後はギャラリー参加の生徒たちも交えてみんなでA芸ポーズで記念撮影!
ワークショップ後の花田さんにお話を聞きました。
インタビューでは「子供でもちゃんと脚本の意図を読み取ることができていて、大人以上に理解力があることもある」と、花田さん自身も発見があったと伝えてくださいました。
また、映画撮影時のお話も聞かせていただきました。漫画だと静止画で動きを考えるため、カットの割り方が難しかったそうです。一方で、画面のレイアウトやアングルを決めて撮影に取り組めたことはプラスに働いたなど、漫画家ならではの視点から話してくださいました。
最後に「どんな職業においても、いろんな経験が自分を形作っていきます。インプットしたものを自分の中で解釈して噛み砕いてアウトプットしていくことが重要なので、いろんな経験をして欲しいです。自分の糧を増やして欲しい」と、生徒たちに心強いメッセージを残してくださいました。
花田陵さん、ありがとうございました!